
パンダくんのもとに、絶滅動物園から招待状が届く。そこは今では地球上からいなくなってしまった動物たちの楽園だった。

・太古のロマンだけでなく、人間の愚かさも伝えるメッセージ性
・すぐにでも図鑑を開きたくなる

多い

11分

ぼくは、きみたちのことを、いつまでもわすれないよ!

絶滅危惧種であったパンダが、保護活動のおかげで減少がゆるやかになり、危急種になったとか。
(依然として注意が必要ですが)
そのパンダが、絶滅動物たちの動物園にご招待されるというオープニングからしてシニカルな設定ですね。
本作では、マンモス・クアッガ・ドードーといった絶滅種からカイギュウ・サーベルタイガーにブルーバック・ナミコンゴウインコなどなど現在はもう会うこともできない動物たちが次々と現れます。
これだけでも、動物好きのお子様は目をキラキラさせながら聞いてくれる予感。
...しかし、一様に彼らから語られるのはわれわれ人間たちの傍若無人な振る舞いと、自然破壊や乱獲といった自分勝手な所業への恨みごとだったりします。
絶滅動物図鑑などでシンプルに【1888年絶滅】などと記載されているのを見るよりも、動物たちの自らの声で語られる設定で、説得力と強いメッセージ性を感じます。
同じ地球の仲間として、この世から姿を消してしまった動物たちの言葉は深く胸に刻むべきなのです。
子どものつぶやき・反応実例
・絶滅ってなに?

・これ、この前さ、上野動物園にいたよね?!
おうちの方へ(特にお父さま)- 留意事項

何年に絶滅したという記載はあるものの、やはり地球のどこかでまだひっそりと生きている種もあるのでは...と思わざるを得ない。
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